カメラと沖縄を歩く

　赤い顔の猫の落書。県道７４号（沖縄・嘉手納線）沿いで。

　
　街にあふれる違法な落書きアートのひどさに淋しいものを
　感じながらも、フォトジェニックなものには絵心を惹かれ護
　岸を中心に撮ってきた。

　猫の落書も撮ってきたが赤顔の猫は初めて。去る６月上旬、
　嘉手納飛行場の北側を走る県道で見つけた。

　数か月前は描かれてなかったので、描かれたのはごく最近
　のことだろう。
　

　撮って気づいたのはこの猫の表情。これまで見た猫と違う
　「怒り」の表情をしている。
　道路向いあるのは嘉手納基地。猫は嘉手納基地に憤怒し
　ているようだ。

　あきらかになんらかのかのメッセージを込めた猫の落書き
　だと分る。


　この迷惑な落書屋の猫は、今後、どのように展開していくの
　だろうか。興味をもたせる赤顔の猫。

　バンクシーのようなアーティストが沖縄にも出現してもいい。
　その政治的・社会的素地はこの島には十分あると思う・・・。　

　





　北中城村。







　生きた野良猫にカメラを向けたら睨まれた。

　





　去り際に振り向き一瞥する。







　陽光に浮んだ耳。さくら猫のようだ。