てぃーだブログ ›  カメラと沖縄を歩く

2024年11月15日

 古道に散り敷くクロヨナの花



 クロヨナの花びらが辺り
 一面に散った中城ハンタ
 道。
 
 2019年10月上旬撮影。
 中城村新垣の歴史の道。

 クロヨナの花がこれほど
 無数に散った光景を見た
 のは初めて。

 嬉しくて思わず叫びたく
 なった。天からの贈り物。 
 
 花の咲き具合はその年
 や個体によって違うので、
 毎年このような光景が見
 れるとは限らないようだ。






 冒頭の写真から少し離れ
 た場所。


 デイゴと同じマメ科。
 12月には見上げてみよう。
 そら豆のような実がなるそ
 うだ。 
 




 
 冒頭の花の散った写真
 を撮った場所のクロヨナ。 

 花の時期を終えた後に
 撮ったもので、

 新垣集落内を通る「歴史
 の道」のユームトウビラ
 (与元坂)の上の方で、
 ツンマースの少し手前。

 
 林淵にクロヨナが大小
 7~8本生えている。

 樹高は7mほど。
 上部は枝を路上に張り
 出し空を覆っている。 

 なお、クロヨナは樹高
 8~20mに成長する
 という。
 




  
 中でも幹がもっとも太
 かったクロヨナ。
 根本の胴回りは2m前
 後はあるように思えた。






 クロヨナは、花が咲いて
 いなくても、一度教えて
 もらえば他の木と見分け
 がつく。

 葉は光沢があり濃い緑
 色で、奇数羽状複葉。 
 子葉は5~7枚らしい。
 
 中城ハンタ道のクロヨナ
 の子葉は5枚だった。



 自生場所、
 クロヨナは、
 石灰岩地の海岸近くに
 多く自生するというが、
 中城ハンタ道のように
 石灰岩地の林などにも
 生える。
 
 海岸地で見かけたこと
 があるのは、具志頭・
 湊川の海岸。
 ユウナの木に混じって
 自生している場所があ
 った。

 
  
 開花時期は、
 5月~7月と9月~11月
 の年に二度あるという。

 海洋博公園のサイト
 「植物図鑑」ではは、
 3月~ 4月、8月~9月と
 記され若干差がある。

 経験的には11月には、
 周りにもう見られなくなっ
 ているように感じるが 
 
 場所や個体によって
 違いがあるのだろう。

 果実ができるのは12月
 のようだ。






 造成された護岸上に生え
 たクロヨナ。
 10月3日。北谷町楚辺。

 クロヨナの実は海流に運
 ばれて流布するという。

 11月に再び尋ねたら、
 数本あった全部が伐採さ
 れていた。






 は、
 淡く紅紫色、枝の先端に
 多数の小さな花がつく
 (総状花序)。

 強烈なデイゴの花とは違
 い強烈な印象は受けない
 が、

 多数の花が咲いている
 姿は美しい。

 デイゴと同じマメ科。
 12月には見上げてみよう。
 そら豆のような実がなるそ
 うだ。 


 
 和名クロヨナは、
 海岸の沖積地(沖縄方言
 でユイ。それが訛ってヨナ)
 に生える樹皮の黒い木の
 意だという。










  

Posted by 積雲 at 13:00Comments(0)風景草・木・花

2024年11月04日

 青間海岸~風景に映る自分の影

 風景を撮っていると、自分
 の影が画面に入ることは
 よくある。

 その場合、
 影を生かした絵作りも考
 える。





 うるま市の青間海岸。
 時刻は午後4時頃。西日
 を背に。
  
 画面左下の日差しを受け
 明るすぎる岩を覆うため、
 自分の影を組み入れた。






 上と同じ場所。
 
 押し寄せる波を追い身を
 乗り出すと影も動き画面
 に占める面積も変化する。

 波と岩の陰影、自分の影
 のバランスに気を配る。

 
 波のつくる模様は、風の
 強弱で様々に変わるので、
 つい何枚もシャッターを押
 してしまう。
 





 岩影を山頂に見立てた。
















 波が引き下がった。

 ふっと思いつき、再び撮
 影位置を少し移動。
 縦構図にして岩影で崖の
 イメージを強調。











 
 それなりに変化のある
 絵が撮れた。

 ここら辺でセルフポート
 レート(?)は終了。

 転げそうになりながら、
 ごつごつと尖がった岩場
 を浜へ降りる。






 青間海岸全景。

 以上の写真は手前の
 岩上で撮っている。


 ここは以前も、満潮時に
 岩に映る影を前景に置
 いて波しぶきを撮った
 好きな岩場。











 同じく平敷屋の他の海岸
 で護岸上から。
 


 ついでに、

 過去に他の場所で撮った
 ものを拾い集めた。 
 (過去に当ブログに掲載
 したものもある。)





 読谷村残波岬駐車場。
 
 目当ての餌がもらえず
 すごすご去っていく猫。
  





 うるま市照間海岸。

 西日で干潟に街路樹の
 影が伸びていた。
 自分もその影の列に加
 わった。 
 





 残波岬。






 中城村久場。
 

 ブランコと木の影に惹か
 れ構図を考えたが、木の
 影とブランコの間が空き
 すぎ、

 いまひとつ物足りなかっ
 た。

 その空間に自分の影を
 組み込んだ。






 浦添市伊奈武瀬。

 伊奈武瀬には護岸アート
 を撮りに思いついてはぶら
 っと行く。

 好きな気になる場所。 

 西海岸なので夕方は逆
 光。背景を組み入れた
 絵がうまく撮れる時間帯
 がまだわからない。






 同上。





 読谷村ザンパビーチ。
 
 当ブログ「小夏日の残波岬」
 (22年11月30日付け)に掲載
 したものの横バージョン。






 読谷村残波岬。

 当ブログ「岬の夕焼雲」
 (22年8月2日付け)から再掲。






 嘉手納町。 






 中城村。






浜比嘉島。







  

Posted by 積雲 at 17:01Comments(0)風景

2024年11月02日

 平敷屋の青間海岸(2)

 10月30日。台風が先島
 諸島に接近。

 沖縄本島もその影響で
 南東からの強い風。

 荒波が撮りたくなり平敷屋
 の青間海岸へ行った。 

 



 海岸から近い沖に横た
 わるこの大きな積雲は、
 間もなく流れながら崩れ
 消えた。
 
 浜辺の流木を前景に
 撮りたかった。






 水平線の島影は平安名
 島と浜比嘉島。






 打ち寄せる波が砕け白
 い泡となって、これほど
 広がる光景は、

 青間海岸以外で見られ
 ないのではないか。






 次々と撮っては歩きを
 繰り返し海岸を往復する。

 往復は約500m。適当に
 汗をかきいい運動になる。
 一日のウォーキング代わ
 り。






 カメラに波がかぶらない
 よう恐る恐るぐっと近寄り、
 
 手前まで寄せた瞬間に
 さっと逃げる動作を繰り
 返し撮る。


 何回かやっているうちに
 逃げきれず、靴に波が
 被さり濡れてしまう。

 逃げることは諦め海の中
 へ入り波と向かい合う。
















 諦めてしまえば、海の中
 で思いっきり撮れる。

 波に倒されないように
 足を踏ん張りシャッター
 を押すのは、ちょっと
 した快感。

 














 波に翻弄されるヤシの実。

 ここの海岸では以前にも
 ヤシの実を撮ったことが
 ある。

 2020年12月30日付
 け本ブログ〈椰子の実〉











 青間海岸の南側。

 このあたりから陸地側は護
 岸になり米軍基地(ホワイト
 ビーチ)の金網が設置され
 ている。

 その内には監視カメラの
 塔が見える。
 また定期的にパトロール
 車の巡回がある。


 画面右上の陰はカンナ岬。






 この構図で何度も撮って
 きた岩礁。

 もっといい波の光景をと
 カメラを向けてしまう。






 この日撮れて最も嬉しか
 たうちの一枚。


 荒波が岩を激しく打ち、
 舞い上がり砕けしぶきを
 散らす残波岬のような
 光景をイメージしてい
 たが違った。

 海底の地形の違いから
 だろうか。それともまだ
 まだ風が弱いのか?











 上と同じ岩を南側から。

 カメラを連写に設定。
 寄せてくるうねりの大
 きな波を待つ。

 









 帰りに金網の内を見上げ
 ると、パトロールの車両が
 まだ停まっていた。


 基地の側にはカメラを向け
 ない様に気を付ける。

 青間海岸の西は陸側。
 太陽は陸側に沈む。

 美しい夕焼け雲が撮れる
 日も少なくないが、この日
 の夕は灰色の雲が西空を
 覆っていた。


 海岸の北側は砂浜。
 水着姿の外国人カップル
 が荒波を眺め浜に立って
 いた。

 やがて意を決したかのよ
 うに男性が海の中へ。
 カメラを向けると手をあげ
 て笑顔を波間から見せた。 

 いつの間に来たのか、
 ハンググライダーが風に
 乗り頭上を越えて行った。

 シャッターが押せなくなっ
 たため、メモリーを変え撮
 っていたが記録されてな
 かった・・・。



 【追記】

 「平敷屋の青間海岸」(1)
 24年1月26日付で掲載
 しています。

 (1)も、同じように浜に打
 ち寄せる波を掲載。
 


  

Posted by 積雲 at 22:46Comments(0)風景波・波濤