アオサギ、シラサギ~県総合運動公園
「ホテイアオイ県総の池覆う」
の見出しの記事が新聞に掲
載されていた。
(沖縄タイムス、11,10)
記事中の池を覆うピンク色
の無数の花の写真を見て、
これを背景にサギのいい絵
が撮れるのではないかと、
イメージを浮かべた。
数日後、公園へ。
ホテイアオイがびっしり生
えたゆい池。
アオサギとシラサギがそ
れぞれ一羽いた。
アオサギ。
アオサギは過去に一度し
か撮る機会がなかったの
で見たときは嬉しかった。
ゆい池の淵で、長くじっと
動かず前方の水面を凝視
しているアオサギ。
ここでは2年前もアオサギ
を撮った。お気に入りの場
所なのだろう。
近寄っても逃げ去る気配が
ない。4~5メートルの距離
まで近寄ることができた。
じっと一本足で立つアオサギ
に向け、
じっとカメラを構え飛び立つ
のを待つ。
アオサギは、ペリカン目
サギ科アオサギ属。
日本で生育しているサギ
の中では最も大型という
だけあって羽を広げた姿
には風格がある。
なお、以前はコウノトリ目
だったがペリカン目に分
類変更になったそうだ。
沖縄で見られるのは11月
あたりから5月頃。
湿地帯、河川、池・沼や
水田などの広く水辺で見
られるという。
ネットでは6月に撮られた
写真も見られる。夏半場
まで留まっている個体も
いるようだ。
翼を大きく広げ・・・。
風を包むようにふんわり
と振り下ろす。
何を狙っているのだろうか、
分からないが、
ティラピア、フナ、コイなど
の魚類やカエルなどを捕
食するという。
首を曲げ伸ばしし羽毛つ
くろいを始めた。
アオサギ(青鷺、蒼鷺)
というが、どう見ても灰色。
ひょっとしたら色の濃い部
分に青みがかかっており、
光の加減で紺青色に見え
ることもあるのだろうか?。
なお、
学名はArdea cinerea。
ラテン語でArdeaは「サギ」、
Cinerea「は「灰色の」を
意味するそうである。
また英名はGrey heron。
やはり灰色のサギ。
青鷺の
池統べるごと
動かざる
(国永靖子)
青鷺の
佇ちゐる水の
暮れはじむ
(大西乃子)
夕風や
水青鷺の
膝をうつ
(蕪 村)
アオサギは幸運をもたらす
鳥だともいう。
この日の天からの贈り物。
【WEBサイト】検索
繁殖や食性などの生態を
含めアオサギに関する情
報は多い。
下は個人的に興味を惹か
れたサイト。
●「『君たちはどう生きるのか』
のアオサギから古代エジプ
ト神「ベンヌ」を読む・・(略)」
(「歴史・都市伝説」)」
●「人生は旅の途中〉アオサ
ギは不死鳥のパワーを持
つ演技の良い鳥」
これは鳩。
アオサギを撮ろうと池の中
の橋を上がった際に撮った
絵。
欄干に止まっていた鳩たち
に40~50センチ近くまで
接近すると一斉に飛び立つ。
その時の影絵を狙った。
意図してはいたが、背後の
池の花も組み込むことがで
きたのでよかった。
鳩の影は狙いどおりになら
ず何度も撮り直した。
ダイサギ。
ダイサギも十分近くから
撮ることができた。
長い首を伸ばしゆっくりと
前進し餌を追う。
繁茂したホテイアオイの
中で餌を捕るのに苦労し
ている。
アオサギと違い水草の上
を歩き場所を変えていた。
新聞記事を読んだときに
描いたイメージで撮れそ
うだった。・・・のだが。
イメージしていた絵だが
・・・。
思っていたほどの絵には
ならず・・・少しがっかり。
水辺のバレリーナ。
同じ県総ではあるが、ここ
はゆい池ではなく、
プールの北東側にある沼。
人工のゆい池とはちがう
風景で撮れる。
沖縄で見られるシラサギに
はダイサギにチョウサギそし
てコサギがいるというが。
素人で鳥に詳しくないので、
遠くからだとすぐには見分け
がつかない。
同じ日。ゆい池。
バンは
留鳥。クイナ科。
通年見られる。
バンの近くに赤色の鯉が
やってきて、いい絵が撮
れた。嬉しかった。
池の淵で中年の男性が
鯉に餌をあげていた。
鯉たちが寄ってくる。
声をかけ、近くで撮らせ
てもらった。
黄色の鯉を狙いをつけ
シャッターチャンスを待
つ。
濁ってどす黒い池は露出
を落とすとより黒っぽくな
る。その背景に黄の鯉は
浮きたつ。
水草の緑をアクセントに
置いて構図をつくる。
・・・いい日だった。
こんな日の帰りの車は、
歌でもうたいたい気分。
バン。
別の日にキャンプ場隣
の池で。
池の前のベンチ。老年の
男性がでかい望遠レンズ
をつけたカメラをかたわら
に座っていた。
池の水鳥には関心を示し
ていない。尋ねるとミサゴ
を撮りに来たという。
(ミサゴが好きな方は多い
のだろうか?
他の場所でもやはりミサゴ
を狙っているという男性に
出会った。)
少し話をした去り際、池か
らバシャバシャと騒がしい
水音。
見ると1羽のバンがもう1羽
に追われ水の上を激しく駆
け逃げてた。
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