川面に浮ぶイジュの花

積雲

2022年06月07日 18:00




 梅雨入り後まもない5月の金武町。

 山道から高速道路下のトンネルを抜けて進むと、川の山手
 にイジュの白い花が咲いていた。


 川の流れは道路からは見えない。「あるいは・・・」と思い軽
 い気持でガードレールから川をのぞくと、無数のイジュの花
 が川面に浮んでいた。

 川面に浮ぶイジュの風景を見るのは初めてで、とても嬉しか
 った。ひさしぶりの天からの贈り物。


      
       伊集の花のぞく川面も伊集の花
            







 川に水は少なく、しかも流れも全くない。国頭マージの土色
 に染まった浅い川底。動かない水面に無数のイジュの白い
 花が静かに浮んでいる。
 













 「イジュの花洗い雨」と言われる梅雨が本格的になったのは
 まだ先。傘は用意したが小雨が降ったり止んだりの日の頃。 



 



 農道にもイジュの落ち花。

  












 カンヒザクラと同じように花ごと落ちる。
















 イジュの花の咲く頃、つる性のコンロンカの花も咲く。
 
 コンロンカの花は、本島北部の山辺の道路沿いに多く見ら
 れるが、中部でもときどき見かける。
 




 うるま市石川嘉手刈の鍾乳洞入口付近。
 コンロンカは低木で、写真のコンロンカは背の高さほど。

 花の名は、白いガクを中国の崑崙(こんろん)山脈の雪
 にたとえて名づけられたという。

 中部地区では、うるま市にある沖縄県花卉園芸農業協
 同組合裏の道路の三叉路付近の茂みでも見かけた。
 路傍の緑の茂みに白く咲く花は車窓からでも見つかる。


 

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