川面に浮ぶイジュの花
梅雨入り後まもない5月の金武町。
山道から高速道路下のトンネルを抜けて進むと、川の山手
にイジュの白い花が咲いていた。
川の流れは道路からは見えない。「あるいは・・・」と思い軽
い気持でガードレールから川をのぞくと、無数のイジュの花
が川面に浮んでいた。
川面に浮ぶイジュの風景を見るのは初めてで、とても嬉しか
った。ひさしぶりの天からの贈り物。
伊集の花のぞく川面も伊集の花
川に水は少なく、しかも流れも全くない。国頭マージの土色
に染まった浅い川底。動かない水面に無数のイジュの白い
花が静かに浮んでいる。
「イジュの花洗い雨」と言われる梅雨が本格的になったのは
まだ先。傘は用意したが小雨が降ったり止んだりの日の頃。
農道にもイジュの落ち花。
カンヒザクラと同じように花ごと落ちる。
イジュの花の咲く頃、つる性のコンロンカの花も咲く。
コンロンカの花は、本島北部の山辺の道路沿いに多く見ら
れるが、中部でもときどき見かける。
うるま市石川嘉手刈の鍾乳洞入口付近。
コンロンカは低木で、写真のコンロンカは背の高さほど。
花の名は、白いガクを中国の崑崙(こんろん)山脈の雪
にたとえて名づけられたという。
中部地区では、うるま市にある沖縄県花卉園芸農業協
同組合裏の道路の三叉路付近の茂みでも見かけた。
路傍の緑の茂みに白く咲く花は車窓からでも見つかる。
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