沖縄慰霊の日~2022年

積雲

2022年06月28日 22:28




 慰霊の日の摩文仁。礎への参拝を終え水遊びをする子ど
 もたち。

 今年は子どもたちの姿が目立ったのが印象的だった。

 






 また、子どもたちが折ったと思われる折鶴も幾つかの壁
 の前に見られた。













 朝鮮半島出身者の礎の献花

 同半島出身の刻銘者数は、北朝鮮82名、大韓民国382名
 で合計464名(2022年6月現在。沖縄県HP) 







 朝鮮半島出身者の礎の刻銘のない黒い壁。
 刻銘されていない多くの朝鮮人犠牲者への献花が置かれて
 いた。


 沖縄につれて来られた1万~2万人とされる朝鮮人の軍人・
 軍属あるいは従軍慰安婦。
 その数は沖縄戦での犠牲者数を含め正確な数はわかって
 いないという。(2015、8、25付、沖縄タイムス社説「【戦後
 70年 地に刻む沖縄戦】朝鮮人軍夫飢えと差別と重労働と」)
 
 さらに社説は次のように記している。
 「朝鮮人軍夫は、決して忘れてはならない存在でありながら、
 人々の記憶から忘れられつつある。


  

      美しければ 美しきほどに 悲しかる     
      島 ゆきゆきて 限りなき 恨(ハン)   

                    (浜子) 
  

 上掲の歌は、渡嘉敷島に建立(1997年)された朝鮮人慰安
 婦慰霊碑(「アリラン慰霊のモニューメント」)の碑文より。
   

 なお、
 中村仁勇著『沖縄・阿嘉島の戦闘』には、日本軍がいかに朝
 鮮人軍夫を虐待あるいは虐殺(銃殺)したかが記されている。
 (同著 「3 朝鮮人軍夫 〈戦場に放り出された軍夫〉〈アグの
 処刑場へ向かう6人〉〈住民も知らなかった野田山の処刑場〉)







 
     岬うつ涛ただ滔滔と沖縄忌    (後藤黙石)

     しばらくは沖を見てゐる沖縄忌 (古波蔵里子)

     断崖も海も語り部沖縄忌      (中村富子)     



          










      撤退の命なかりせば沖縄忌   (本村隆信)


 


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