蜘蛛の巣

　桜の花見で行った本部町八重
　岳。頂上付近の駐車場。
　周りに植えられたツツジの花が
　咲いていた。
　
　しかし、雨に濡れて色濃くなった
　ツツジの花は気にいったものが
　撮れない。

　あきらめかけていた時、花の前
　を囲むように糸を張り、雨粒を
　光らせた蜘の巣を見つけた。

　蜘蛛はどこかと探すと小さな
　蜘蛛がいた。チブサトゲグモ
　（乳房棘蜘蛛）だ。

　体長は数ミリ。ピントが合わせ
　にくい。カメラをマニュアルに
　かすかに揺れる蜘蛛にピント
　を合わす。
　
　カメラ背面のモニターで撮った画
　を確認。見たときは嬉しかった。
　この日の天からの贈り物。
　　
　パソコンに取り込んで拡大した
　チブサトゲグモの顔は、龍の顔
　に似ている。


　余談だが・・・
　フランスの小説家バルザックに次
　の名言があるという。

　「法律は蜘蛛の巣である。大きな
　虫はくぐり抜け、小さな虫だけが
　引っかかる」






　雨に濡れた紅色の飽和はより
　強くなる。