夕景~をいくつか

積雲

2020年04月04日 09:00

 いい夕景の撮れそうな場所でイメージの絵を頭の中
 に描く。いつかその場所でいい絵が撮れるかも知れ
 ない。

 気もそぞろに西空を眺め眺めし、勤務が終わると急
 ぎ車を走らせた昔もあった。あの頃は夕日に夢中だ
 った。

   





 輝くキビの穂花と夕日。恩納村真栄田。
 葉陰の向こうに夕日が見えなくなる直前にトンボが
 数匹舞飛んできてくれた。
 
 一ぴき二ひき・・・四ひきいる。
 もう少し近くを飛んでいてくれていたらよかったが・・・。
 写真を見ていると懐かしい「赤とんぼ」の童謡が思い
 浮かぶ。
 






 この椰子の木はもうない。北中城村。
 見下ろす市街の彼方に太平洋を眺めた丘には大きな
 ホテルと思われる建物が建設された。


 カメラを初めて手にした頃、何度も夕日や夕焼けを
 撮りに通った気に入りの場所だった。
 好きだった撮影スポットが失われていくのは寂しい。






 一本椰子の立つ丘の後方には芒ケ原が拡がって
 いた。







 中部には樹木の茂る間から夕日が撮れる高台や
公園がある。

 
 北中城村立図書館のある建物からは、ケラマ諸島の
 浮ぶ海に落ちる光芒の広大な光景が望める。
 一度だけしかテラスに上がったことはないのだが、いい
 夕景の撮影スポットに違いない。撮影は許可が必要。 







 浦添市の美術館。屋根の特徴的な形はクバの葉で
 つくったクバガサをイメージしたものだそうだ。
 設計者がそう語っていたと、美術館建設当時に浦添
 市役所教育委員会に勤めていた知人が教えてくれた。

 その屋根のシルエットを活かした夕景を撮りたいが
 どこからのアングルがいいのだろうか。






 シルエットは浦添市美術館の後方の広場の
 ガジュマル。







 県総合運動公園広場。鳳凰のモニューメント。

 東の空の雲が夕焼けに染まる。その雲を背景に
 燃える空に羽ばたく鳳凰が撮れることがある。

 西空の夕焼けでは施設の屋根が入り構図作りは
 難しい。


 鳳凰は太陽の像と対になっている。
 意匠は又吉眞二・西村貞雄・名渡山愛廣の3氏で
 制作は西村貞雄。 

 鳳凰については下記にも掲げています。
 旧『カメラと沖縄を歩く』
 2017,1,6付「鳳凰を撮る」
 
 





 宜野湾港マリーナ。


 樹立するヨットの帆柱の林の中に沈む夕陽を撮る
 が、これまで気に入ったものが撮れない。






 嘉手納空軍基地の鉄条網。







 恩納村のハユバマという名の海岸。海のレジャーを
 楽しむ観光客も多い。近くの真栄田岬の夕日の丘と
 ともによく知られた夕日の撮影スポット。







 防潮・風林の間から落日を撮る。
 読谷村儀間の海岸沿い。


 きび畑の彼方に沈む夕陽を撮れる場所が読谷村
 にあるよ、と教えてくれる方がいた。役場の近くの
 キビ畑だろうか。
 





 
 恩納南バイパスを車での帰路。夕映えの西空に低く
 不穏な雲がわき起こり広がりながら流れていた。

 駐車できる場所を探しバイパスから農道に入り込む。
 モクマオウをシルエットにした。







 沖縄市街の屋根。遠い西空に文字通り赤く焼
 けた雲のつつましい夕焼けの光景が、少しの
 間だけ現われた。




    わずかな時間を味わいつくそう。
    それはすぐに消えてしまうから。
 
    がらくたも宝石も
    いまと同じに見えることは
    二度とない。

         (グエンドリン・ブルックス) 


 詩はアナ・クインドレン著『世界一小さいアドバイス~
幸せへの扉』から孫引き。



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