ハゼノキの紅葉~羽地ダムなど

積雲

2021年01月25日 23:20



 沖縄本島東海岸国道331号線。名護市嘉陽集落を過
 ぎた坂道沿い。ハゼノキ(別名:リュウキュウハぜ)の紅
 葉が見えた。

 





 国道331号線を北へ車を走らせていたのは、まだ見たことが
 ない山茶花の花を撮りたかったため。国頭の安田へ向かう途
 中だった。

 嘉陽を過ぎると、国道沿いハゼノキの紅い葉が目につきは
 じめる。
 
 東村だっただろうか、紅葉した一本のハゼノキが道路脇に
 立っていた。 

 パソコンに取り込んだ写真をよく見ると、枝先に毛糸のよう
 に灰色のもじゃもじゃと丸まったものが見える。なんだろう?













 嘉陽から安田までの道沿い、紅葉したハゼノキの全体が
 見れたのは一本だけだったように思う。あとは雑木の茂み
 の中から紅葉の一部を見せていた。


 山茶花の花は見つからなかった。畑帰りの地元の方に聞
 いた。「前は上の方に(と手で山あいを指す)白くたくさん咲
 いていたというが、今は全くないさあ」とおだやかに云う。





 羽地ダム







 羽地ダム。ダム湖を遠く離れて山深く入り込んだ舗装道路
 がありダム湖を一周できる。
 
 その北側からダム湖を見下ろすとハゼノキの紅葉が見えた。

 他にもダム湖に面した山腹のここかなたにハゼノキの
 紅葉が見られる。


 ダム湖の周りを歩く(3~4キロの道のりになる)には午後
 ならば左回りが良い。
 西日に向かうので、逆光で美しく映えた紅葉を発見できる。
 
 ダム湖の夕暮れの景観も美しく絵になる。
 





 
 ハゼノキの紅葉は曇りや順光では渋い落ち着いた色だが、
 逆光が差すと透過光で美しく輝く。 
 






 周囲を切り、日本画のように画面をつくる。












 向かいはダム湖に落ちる深い谷。枯木の間から西日が
 差して鮮やかに輝く。








 落葉の山路は風情がある。








 イイギリの実。

 大浦湾から県道18号線を東江に向かい、番越トンネル
 を抜けてすぐに右折。羽地ダムへ数百メートル進むと、
 朱い実をぎっしりと垂れたイイギリが3~4本道沿いに
 見られる。

 この冬のやんばるの山は、紅葉したハゼノキ、朱い実を
 垂れたイイギリが例年と比べとても多いように感じる。



  イイギリの朱き実の垂る寒さかな (喜舎場 順)





 大川集落の谷間

 大川集落の谷に架かる橋からハゼノキが見られる。




 山腹に。







 谷間に。
 
 橋の欄干から谷を見下ろす。ハゼノキが大きく枝を広げて
 いる。樹高は分からないが、かなり巨木かと思う。
 
 まだ緑の葉が多く残っている。これが紅く紅葉したら、全体
 はどのような姿を見せてくれるのだろうか。 
 

    櫨紅葉見てゐるうちに紅を増す


 と山口誓子は詠んでいる。すぐにまた訪れないと、次ぎ
 来たときはすっかり落葉しているかも知れない。






 これはもう美しいひとつの絵。


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