雨の八重岳のカンヒザクラ(2)

積雲

2024年02月12日 17:00

 八重岳頂上の撮影スポット。

 駐車場から小径を下り雨に
 濡れた桜の山中へ初めて入
 った。

 



 草のつるや突き出た石灰岩
 の石に躓きながら斜面の小
 径を中へ進む。

 上がったり下ったり。

 遠くに霧にけぶる峠道が見
 える。 











 外国人の女性が一人。
 ぐんぐん前へ下っていく。 

 ときどきしゃがんでスマホで
 何かを撮っていた。

 帰りに出会うと、とてもいい絵
 が撮れたと喜んでいた。

 小さな草花を撮っていたのだ
 ろうと思う・・・。






 桜並木の道路から眺めるの
 とは違う風景に心がわくわく
 する。

 小道を離れ斜面の上の方か
 ら見下ろす。















 次々と花見の車がカーブを
 上がっていく。






 横構図は手前の桜の色が目
 立ちすぎ気になるが・・これが
  
 前景にないと全体がフラット
 になってしまう。
   





 立ち位置をずらすと、少し高い
 アングルから縦構図で撮れそ
 うだった。
 
 横構図よりはいい絵になった。
 





 いい場所を見つけた。
 
 この日の天からの贈り物。
 最も気に入った場所。 

 通過する車体も赤、白、
 黒、青と色とりどり。






 同じアングルで、引いて辺り
 の風景も取り込む。

 左下のヒカゲヘゴが気になっ
 ていた。


 この最も気に入った場所も、
 来年は別の風景になってし
 まっているかも知れない。

 そういうことは良くある。
 がっかりさせられてしまうが、
 別の素晴らしい風景に出会
 うこともある。
  
 見ているけれど見ていなか
 った。すばらしい風景に。






 枠をより狭めた構図にした。

 桜の花が前景、中景に重な
 っている。どこにピントを合
 わそうか迷った。
 










 この画面の奥に絵を探し、望
 遠側で絞り込んだのがすぐ上
 に掲載した一枚。

 切り口やアングルを変える
 といろいろな絵が撮れる。

 夢中になって感覚で何枚も
 撮ってしまうので後の選択
 が大変。
 
 全部気に入ってしまうので
 ・・・・さらに困る。 

 
 「なぜその風景なのか。なぜ
 その場所なのか。なぜその
 被写体を撮ったのかという
 
 作者の観察眼が感じられな
 い写真は、撮っただけの写
 真です」(丹野清志)

 ・・・という言葉は肝に留め
 ているのだが。







 雨は止んでいた。傘は脇。
 そろそろ引き返しどき。

 雨の前に駐車場まで斜面を
 上らないといかない。

 センダンの古木のある場所
 まで下ろうかとも思ったが止
 めた。来年がある。
 
 来年も雨の一日くらいは
 きっとあるだろう。
 
 


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