
2019年09月08日
雲のある風景(2)~素晴らしい巻積雲が
浦添市。国道330号線を北に向けて車を走らせて
いたら、前方の空に素晴らしい巻積雲が広がって
いた。
近くですぐに浮んだのが浦添市立美術館。そこな
ら空が撮れる。国道から県道、県道から市道へと
入り美術館へ。
巻積雲は姿を変えやすい雲。急いだ。
白い小石を無数に敷き詰めたような素晴らしい巻積雲。
このように美しい姿にはめったに出合えない。天の贈り
物。
近くの木々から鳩が一斉に飛び立った。
一羽が舞い戻ってきた。
てだこホール。巻積雲が建物の間の空を覆う。
階段下に仰向けに猫のように寝転がって撮った。
寝転がって大空を抱くのはいい気持ちだ。
建物の日向と日陰の部分の配分を調整しながら
建物の機能美を活かし構図を作る。
巻積雲は、鱗(うろこ)雲、鰯(いわし)雲などとも
俗に呼ばれる。
小さな雲の集まりが魚の鱗に似ていることから
「鱗雲」。
小さな雲が集まっている様子が、鰯が群れて泳
いでいるように見えることから「鰯雲」。
鯖(さば)という魚の背の模様のように、小さな雲
がさざ波状になって見えることから「鯖雲」。
鰯の群れが実際に海の中を泳いでいる様子や
鯖の背の模様の写真はネットで簡単に見れる。
確認し認識をあらたにする。便利になった。
巻積雲の呼び名に「ひつじ雲」はない。ひつじ雲
は高積雲に使われる。
雲の形がどう見えるかについては主観がともな
うはず。いわし雲の呼び名があれば、ミジュン雲
もスク雲もありと勝手に思う。
人間が名付け親なり鰯雲 (酒井せつ子)
カルチャーパークの広場。芝生に腹ばいになっ
て低いアングルからバランスの許す限りに空を
大きくする。
下層に雲片が多くなり西へ流れていく。さらに増
えてくれば巻積雲はその形を変えて消える前に、
かなり隠されてしまうかも知れない。
巻積雲の出現は上空の大気の状態が変わりや
すく不安定な状態にあることを示しているという。
低気圧の前兆でもあるそうだ。
それにしてもてだこホール外壁のシーサー。
雨が降るかと思い案じているのか。情けない表
情をしている。
しばらくは広場の芝に寝そべり空を眺めていた
いが通りかかる人目が気にかかる。
立ちあがり、夕陽はどの辺りに沈むだろうかと、
西空を眺める。巻積雲は西空まで続いている。
巻積雲の現れる高さは5キロ~13キロメートル。
高く澄んだ空に現れる巻積雲は秋の雲とも言わ
れるが、秋だけに現れるのではない。上載の写
真は7月末に撮った。
巻積雲。俳句では秋の季語。
鰯(いわし)雲、鱗(うろこ)雲あるいは鯖(さば)雲
で詠まれている、気象用語の巻積雲ではなかなか
詠まれないようだ。
気に入った句を拾ってみた。
鰯雲個々一切事地上にあり
(中村草田男 / くさたお)
鰯雲人に告ぐべきことならず
(加藤楸邨 / しゅうそん)
いわし雲虚子と遍路をしたかりし
(藤田湘子 / しょうし)
旅をしてみたく膝を抱き鰯雲
(高田風人子 / ふうじんし)
女性と思っていたが、藤田湘子は男性である。
眺めているか帰ろうか鰯雲
夢中になると腹が空く。体脂肪を分解し減らす
というペットボトルと一個のおにぎりを帰りに買
う。
この「脂肪を分解する」というフレーズがいい
んだよね、だから買う。と昔同僚が語っていた。
しかし体脂肪はなかなか減らず、減るのは財
布の中。千円札が分解されていく。