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2024年03月19日
窓
伊計島で数年前に撮った窓。
今でも伊計島へ行ったときは
回り道して覗く。
曇り空の日だった。
街の通り沿いで見かけた。
四方の壁以外取り壊された建
物の一角に残っていた窓。
赤い花の植物が何かはわから
なかった。
ブーゲンビリアだろうか。
那覇市。県庁の建物が見える
泉崎辺り。廃屋の庭には芒な
ど雑木が生い茂っていた。
信号待ちの車窓からよく眺め
ていた、一般道路の十字路の
角にある廃屋の窓。
ある日。暗い窓に白い布が吊
るされていた。どうしても撮り
たくなった。
以前は布はなく、暗いだけの
窓だった。
近隣の方は人は住んでいない、
ゆうれいじゃないかと笑った。
首傾げ小鳥飛び去る破れ窓
あれから2年後。
廃屋の窓にも春の風入りて
廃屋の窓をふんわり春の風
故里は空き家や廃屋が多く
なっていた。
破れ窓の向こうに故里の
山が見える。
水道がまだない子供の頃、
あの山の谷間から水をか
ついで運んだ。
鴉鳴く昔のままの声で鳴く
屋根の雑草にも雲にも気がい
ってしまった。
あれこれフレーミングで迷って
いる間に雲は勝手に流れてい
く。
光と陰があると強く気を惹か
れる。
イチハナリアートプロジェクト
(うるま市)の窓。
ソーダ水か何かの飲み物名と
なっている「Denpa」は、壁を
グラフィックしたアーティストの
名である。
イチハナリアートプロジェクト
(現在は「うるまシマダカラ芸
術祭」)でよく活用されている
壁だけが残っている建物の窓。
同上。
この窓の光景を見たとき、
アルバレス・ブラボのシーツを
撮った写真を思い出した。
プロジェクト後も残されていた
シーツ。
![窓 窓](http://img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/18-1030-056k3k_mvZ.jpg)
火災にあった窓。
繁華街の路地裏。
現代アート風な画に切り撮る。
赤瀬川源平(あかせがわげんぺい)
が『散歩の収獲』で次のよう
に書いている。
「人間はふだん、町の必要な
ところしか見ていない。・・・
必要なところだけ見て通り過ぎ
る。
でもカメラと歩くと、人は現代
人から狩猟採集民にさかの
ぼる。
必要でもないところに目がい
き、思いがけない状態のもの
を見つける。
思いがけない。つまり人間の
想定外のもの、それが人間の
目には新鮮に映るのだから、
不思議なものだ。」
嘉数高台公園内広場。
小屋の窓の青いシート窓に木
の影が落ちていた。
壁の色と壁の裂け目を塞ぐ
ペンキの白い色との調和に
目がいってデザイン的に撮
った一枚。
窓は画面構成のアクセント。
黄色い花は記憶ではイッペー
だった気がするが・・自信がな
い。これはかなり前に今帰仁村
で撮った気に入っている一枚。
那覇市桜坂劇場前の通りを下
ったところでショーウィンドウに
ちょこんと座った猫を見つけた。
こんなチャンスは無い。
遠くから出会い頭の一枚を撮
った後、店の中に声をかけて
撮影の了解を得る。
さあ、じっくり取れるとカメラを向
けたら、逃げはしないが、顔をそ
むけ完全に無視。
まったく撮らせてくれない。
店の方はカメラが嫌いだという。
しばらく粘ったが猫に負けて
しまい、お礼を言って窓を後に
する。
Posted by 積雲 at 17:00│Comments(0)