2024年06月12日
センダングサの風景(3)~クワズイモと
気晴らしに通った北中城村
大城集落の裏道。
小雨に濡れたクワズイモの群
落のやや奥にクワズイモの赤
い実。
それに寄り添うようにセンダン
グサの白い花が咲いていた。
クワズイモの大きな葉陰から
覗きながら、センダングサの
花が別の位置にくるアングル
探す。
かたつむりを見つけた。
雨がひどく落ち始めた。
差した傘が面倒くさいがしょう
がない。靴はびしょびしょ。
どうなるかわからなかったが、
クワズイモの葉の上に白い
花を置いて構図をつくってみ
た。
しっとりと濡れた葉がいい情
感を与えてくれた。
他の花にもレンズを向け、
センダングサの花の配置を
変えて構図をデザインし、
濡れた葉が白トビしないよう
に露出を下げ何度か取り直
す。
ハブが気になるので茂みの
中へ踏み込まないよう気を
つけたつもりだが、
濡れた靴紐にはくっつき虫
がびっしり。家まで持ち帰る。
あえて日の丸構図の花を
探した。
今年はクワズイモの赤い実を
よく見かける。
実が朽ちていく姿も心惹くも
のがある。
大城公民館の庭裏で。
テッポウユリの花がまだ咲
いていた。茎や葉は変色し
始めていたが、一つの花は
咲いたばかりのように純白
の色を保っていた。その後
ろにセンダングサ。
一度は通り過ぎたが、思い直
して引き返し、なんとか絵にで
きないか、ユリとセンダングサ
の花を組み合わせてみた。
通年咲いているセンダングサ。
ユリの盛花の時期にはきっと
いい絵が撮れる。
糸満市。漁港近くの住宅地。
路地の角にセンダングサの白
い花が咲いた空地があった。
ちょうど小雨が降りだしたので、
傘を差した通行人が通るのを
待った。
道路沿いの雑草の茂みは、
投げ捨てられたゴミの吹き
溜まり。
ホウセンカ(てんしゃぐの花)
とセンダン。
うるま市勝連。
シロオビアゲハ。
どこでもいつでも、どんなもの
とも組み合わせて、それなりの
出来栄えの絵を撮ることがで
きる。実に嬉しい花。
センダングサの花。
梅雨の雨は、またそれをいい趣
の絵にしてくれる。
ひとり住めば雑草
など活けて
(山頭火)
山頭火は何の花を活けたのだろ
うか。
棘をおとせば、センダングサの白
い花の一輪挿しも清楚で、案外
いいかも知れない。