2020年03月12日
夕景~中城村の海岸ほか
中城村の海岸
1月中旬。夕日がモクマオウのシルエットにからみ
落ちていく。人影のない中城湾の静かな黄昏時。
草もわたしも日の落ちるまへのしづかさ
(山頭火)
防風・防潮林の向こうに夕日が見えなくなると、雲が
広がり燃えるように染まった。
モクマオウに近づきフレーミングで周りを切り取り
夕焼けの雲を強調しダイナミックな絵にする。
2月下旬。高空に架かる下弦の月。
日没後の空の色は変る。トワイライトの時間の空は
美しい。
月
詩:シェリー
月よ 教えておくれ 青白くほのぐらい
天の寄るべない巡礼よ
おまえが休息を求めるのは
ま夜中か まひるなのか?
(訳:上田和夫)
吉の浦公園前から浜漁港にかけての海岸はハマボ
ッスが多い。今はその花の時期。
西日の逆光を受け白い花が輝く姿は美しく目を惹く。
まだ数は少ないが、同じ浜辺にはハマダイコンも小
さな紫の花(写真右上)を咲かせている。
海岸から公園の方へ抜ける途中、足元の紅葉し
た葉が一枚西日に輝いていた。
八重瀬町の前川
3月上旬。八重瀬町。一般県道17号線を具志頭か
ら大里方面へ向かっていた車から夕日が見えた。
しばらく車を走らせていると、キビ刈りの終えた畑
の遠くに2基のサイロが見えた。
あれをシルエットに夕景が撮りたい。そう思ったが
県道では車は停められない。諦める。
しかし諦めきれず引き返した。
県道から横道へ入り車を停め、キビ刈りを終えた
畑に入り前後左右を移動しながらアングルを変え
て撮る。
畑の主の農婦の方に集落の名を訪ねると「前川」
だと教えてくれた。
その方曰く。「親戚に写真撮る人がいる。あんた似
ているさ。写真撮る人は似るんだね」
そう言われると、自分のラフな服装や靴、無精ヒゲ
が気になる。
サイロの後方に畜舎が見えた(後日、JA共同畜舎だ
と知った)。キビ畑を出て場所を移動。畜舎の後方へ
夕日が落ちてくるのを待った。
落日を追って野に狂う遅日かな
窓から