2020年08月07日
雲のある風景(8)~やんばる
このごろはやんばるへ行く回数もめっきり減った。
撮りっぱなしで放っていたやんばるの写真を何枚か
眺め、目を閉じ記憶をたどると、山路や海岸がゆっ
くりと浮かんでくる。
東村。県道沿いの野辺で見かけた。
仏桑花の花に雲がいい位置に浮かんでいた。
東村高江の新川川。川底を流れる雲。
国頭村宜名真ダム近くの青空が開けた林道。枯木
の立つ山端にかかる雲の風景がいい。
山に向かって久しぶりの大声 (山頭火)
山はしづけく鳥もうたへば人もうたふ (山頭火)
馬鹿になって流行歌から学校唱歌まで知っている
歌を大声で歌いながら山路を歩くのは爽快だ。
右か左か分かれ道は雲に訊く。
国頭村。楚洲へ到る県道脇の野で。
国頭マージの赤土のゆるやかな坂の遠くの空を
消え入りそうな雲の小片がいくつか流れていた。
車窓から見たときと同じように、座席と同じ高さ
ほどに腰をかがめ低いアングルから撮る。
名護市名護湾の海岸。
嘉陽の海岸。雄大積雲の降水雲。
伊江島タッチュー遠望。
〔余談〕
ところで「やんばる(山原)」とはどの地域(市町村)
からいうのだろうか。
さまざまな見解がネットでは見られる。
読んで面白いのは『DEE okinwa』のサイトで
2013年12月26日付けの〈どこから「やんばる」な
のか調べて見た〉。
やんばるの範囲について、さまざまな人々に質問
した回答とその理由が掲載されている。