2022年06月03日
イソヒヨドリ
イソヒヨドリのオス。北中城村の海岸。
オスは、頭から胸、背が青藍色。翼と尾は濃い藍色で腹は
レンガのような赤褐色をしている。
青と赤のコントラストが美しい毛色。
かなりの距離まで近づいても逃げない。
イソヒヨドリの和名は、磯の岩場に多く生息し、外見が
ヒヨドリに似ていることから。
礒鵯や汐木のどれも濡れてをり (鈴木雹吉)
礒 鵯 の 襟 首 瑠 璃 に 礁 湖 (高澤良一)
その青い毛色の美しさから「幸せの青い鳥」とも呼ばれると
いうイソヒヨドリだが、イソヒヨドリを詠んだ句はとても少ない。
残波岬。イソヒヨドリのメス。
メスは全体が灰褐色。背はやや黒っぽい。全身にまだら
のような細かい紋様があるなど外見はオスとはかなり異
なっている。
イソヒヨドリの大きさは21~23センチらしい。なお、メス
はオスより細身。

残波岬。メス。
うるま市。メス。
うるま市勝連半島の藪地島。ノッチの岩陰で海を見ていた。

潮の退いた海辺の岩場。何を咥えているのだろう。
イソヒヨドリの餌は、甲殻類や昆虫類、とかげなどの小動物
という。
中城村の中城モール前ビーチ。
鴉や雀、鳩と同じように人間の食べる物も喰う。
しかし、食べるものとそうでない物がある。店で販売してい
るドッグフードも好んで食べる。だが、含有成分が異なると
食べないものもあり吐き捨てる。

中城村の山手。丘に立つ枯木の上。
太陽がぼんやりと輝く灰白色の高層雲の空にイソヒヨドリ
のシルエットが映えていた。

イソヒヨドリは、海岸の岩場だけでなく城址の擁壁、住宅街
の屋根やベランダ、ブロック塀などで年中普通に見られる。

中城城跡。
ツワブキの花に寄る蜜蜂などの昆虫を捕食する。

巣のある建物(ホテル)の上階へ向かうイソヒヨドリ。
羽のある昆虫のようなものを咥え嘴をしきりに動かして
いるイソヒヨドリ。
車の中から目撃し慌てて撮影。外へ出て撮ろうとすると
餌を咥えたままぴょんぴょんと一目散に逃げて行った。
庇の縁で辺りを伺っている。
鳩やカラスなど大きな鳥に対しては警戒心が強い。
餌をもらうため、毎日イソヒヨドリがやってくる。
子育ての時期(4月~5月頃)は頻繁にやってきた。つがいで
来るときもあるが、オスだけの場合が多かった。
玄関先で餌を待っていることもあった。大雨で姿が見えない
ときは少し気になる。
イソヒヨドリきのうの大雨なに喰った
風天こと渥美清の句「ゆうべの台風どこに居たちょうちょ」を
もじって口ずさむ。
門獅子の上のイソヒヨドリ。

「私たちの故郷カタルーニャ(カタロニア)の鳥はPeace、
Peace、Peaceと鳴くのです」
パブロ・カザルス
(1876~1973。20世紀最大のチェロリスト)
【WEB検索】 次のサイトは面白い。役立った。
■ Peto Pedia >イソヒヨドリは飼える?生態と
特徴を合わせて解説
■ ウィキペディア>イソヒヨドリ