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2019年09月28日

 辺戸岬の波

 沖縄本島最北端の辺戸岬へひさしぶりの一日旅。
 潮時は干潮を越えはじめたところ。白波が次々と押
 し寄せていた。



 辺戸岬の波


 打ち寄せる波が砕け泡となって拡がる。
 
 


 辺戸岬の波





 辺戸岬の波





 辺戸岬の波





 辺戸岬の波




 辺戸岬の波


 ごつごつと灰色の石灰岩が広く露出している。
 

 辺戸岬の石灰岩は、灰色(あるいは明灰色)のも 
 のと黒色(暗灰色)のものと二つの種類があり、
 祖国復帰闘争碑に向かって、右側や駐車場あた
 りは灰色、左側から北西方向には黒色の石灰岩
 が分布しているという。

 


 辺戸岬の波


 海の色は紺碧。遠くはもやがかかっている。
 晴れ渡った日には遠く与論島などが眺望できるが、
 その島影は見えない。


 波を撮りたいので、さらに尖った岩場の上を風に
 吹かれて歩き渡る。




 辺戸岬の波


 岩場の窪みに咲いたソナレムグラの可憐な花。
 海岸の岩場に生えることから磯馴ムグラと名づけ
 られたという。

 ソナレムグラとクサトベラの、いずれも白い小さな
 花以外に、一帯に花はほとんど見当たらない。




 辺戸岬の波


 東の空に丸い浮き雲がゆったりと流れてきた。



 うるま市のある海岸で釣りに来ていた若者の一人、
 仰向けに寝転んでいたが起きあがると、
 「なにもかも忘れ、どこか遠くに旅にいきたいなあ」
 と、ぽつんと誰ともなく語った。他の数人は黙ってい
 た。

 遠くへ行きたいといった若者の両腕にはタトゥーが
 びっしりとあった。辺戸岬を訪れる数日前のことだ
 った。その日、太陽が沈むと西空には天女のような
 雲が現れた。


 無性に遠くに行きたくなる思いが、ふと湧起るとき
 がある。広い海原はそのような心情を受け入れて
 くれる。



 辺戸岬の波


 岩場にクサトベラが多くなった。

 風はずっと吹き続けている。風に包まれる。潮の匂
 いは不思議と感じない。



   
    健康で 風に吹かれてながら
    生きていることのなつかしさに
    ふと胸が熱くなる
    そんな日があってほしい

    そして何故胸が熱くなるのか
    黙っていても
    2人にはわかるのであってほしい

            吉野 弘〈祝婚歌〉    
           




 辺戸岬の波





 辺戸岬の波


 波にカメラを向ける。
 


 辺戸岬の波


 
 風が強くなったのか海底の地形のためか荒波が
 起きている崖下があった。
 

  


 辺戸岬の波





 辺戸岬の波


 波飛沫がさらに高く舞上がるにはもっと強い風が
 必要。そのときはカメラを向けてはおれないが・・・。 




 辺戸岬の波


 岬を打ち退く波のつくる形が美しい。 




 辺戸岬の波




    塵捨てて秋の海荒れながめゐる 

              (阿部みどり女)




 辺戸岬の波


 押し寄せる荒波に抗い孤独な雄姿を見せる海中の
 岩柱。久しく撮ってない。最初に出合ってからあれこ
 れ十年来。懐かしい黒岩。


 この場所は「祖国復帰闘争碑」の後方左側の崖下。
 碑の側から見下ろすように撮ることができる。




 辺戸岬の波





 辺戸岬の波


 黒い岩柱のある海底は海食棚になっている
 ので白波が広く起きて打ち寄せる。




 辺戸岬の波


 飛沫が高く舞い飛んでくる。風が強くなってきたが
 岩場に立ち海風に吹かれ撮るのは心地よい。

 カメラに飛沫がかかるようになった。諦めて退く。
 



 辺戸岬の波


 岬の左側断崖。草むらをかき分けて近づく。
 観光客もここまで来る者は少ない。


 碑の左側のここは黒い色の石灰岩。碑の右側の
 灰色の岩場のそれとは種類が違うというが、写真
 ではどれも同じに見える。

 灰色の石灰岩は約1億年前、黒い色の石灰岩は
 おそらく数万年前にできたものと図書館で見た一
 般向けの本に書いてあった。


 次に辺戸岬を訪れたら留意して観察してみようと
 思うが、たぶんその時には忘れている。




 辺戸岬の波


 白波がひろがり次々とイノーを打ち寄せる。
 辺戸岬のここの風景も好きだ。
 


 岬の西側。アダンや芒などが茂る草叢の中の細径
 を分け入ると北西に伸びる海岸線が望める岩場に
 出る。

 アダン葉に覆い隠されているが海辺に降りていけそ
 うだ。




 辺戸岬の波


 祖国復帰闘争の碑。




 辺戸岬の波



 碑文。後半の文を抜き書きする。


  「この碑は/喜びを表明するためにあるものでも
  なく/ましてや勝利を記念するためにあるのでも
  ない/・・・・

  自らの力を確かめ合い決意を新たにし合うために
  こそあり/人類が永遠に生存し/生きとし生ける
  ものが/自然の摂理の下に/生きながらえる得
  るために警鐘を鳴らさんとしてある」


 碑は、平和の願いを叶えるための警鐘の碑である
 という。記念碑ではないと。




 辺戸岬の波


 去る5月に完成した辺戸岬観光案内所のある建物
 「HEAD LINE」の2階にあるカフェ「Fushikubu」
 からの眺め。屋上は展望台になっている。




 辺戸岬の波


 辺戸岬を去ってウサハマ(宇佐浜)に降りた。

 砂浜の東端の奥の集落に続く旧道のあった岩場に
 上がると雲の断片が流れていくのが見えた。




 辺戸岬の波


 辺戸岬の断崖の先端で高く波飛沫が舞上がった。
 波濤が断崖を叩く轟音が聞えてくるようだ。
 岬を立ち去るのが早すぎた。少し悔む。

 
   
 国頭出身の俳人新城太石が辺戸で詠んだ句があ
 る。

    月さして辺戸の海鳴り地にひびく  

 
 台地を揺るがすように海鳴りが響き聞えてくる月
 夜の、辺戸岬の波濤が絵のように瞼に浮ぶ。
 句のような情景の中で辺戸岬の波濤が撮れたら
 と思う。


 上に揚げた句の碑が、国頭村立森林公園内に
 設置されているそうだ。 




 辺戸岬の波


 東の端から砂浜を西の端に歩く。西の端の岩山
 でロッククライミングをしていた。


 岩を上っているのは日本語が話せるという外国
 人の若者。下で綱を支えている方は沖縄の方だ
 った。南部の具志頭の海岸にもよく行くという。




 辺戸岬の波


 中央の15mほどの高さの岩山が、ロッククライ
 ミングをしていた上の写真の岩である。


 奥は辺戸岬。なんとも芋虫が伸びて横たわって 
 いるような顔に見えてしょうがない。




  
 辺戸岬からの帰りに


 辺戸岬の波


 辺土岬へ向かう途中の駐車場。店の窓にパナマ帽
 の展示が見えたので帰りに立ち寄った小さな店。

 国頭村浜。ファミリーマートと同じ敷地内にある。
 芸術的センスのある店の看板から、ともかく、ちょ
 っとのぞいて見たくなる店。 

 本島北部を拠点に活動している工芸作家たちの
 作品を展示販売している。



 辺戸岬の波


 清んだ青の美しさに魅了される。イノーの海を思い
 浮べた。 



 辺戸岬の波


 
 掲げた二つは、大宜味村で作陶をしている螢窯
 (ジンジンヨウ)の山上 學(やまがみまなぶ)さん
 の作品。他にも皿などの作品があった。

 ジンジンは沖縄の方言、螢のこと。 


 山原工藝店では、小さい美しい芸術作品が暮ら
 しの実用品として手頃な値段で手に入る。
 


 辺戸岬の波
 

 アダン葉で制作されたパナマ帽。
 伊江島のKOT’OLIさんの作品。
 
 KOT’OLIさんによると、今年11月に沖縄海洋
 博記念公園で「アダンサミット」が開催されると
 いう。

 



 撮れなかった辺戸岬の波


 今回残念ながら撮れなかった風景がある。
 その同じ場所を数年前に撮ったものをパソコンの
 中から拾った。
 


 辺戸岬の波





 辺戸岬の波





 辺戸岬の波


 緋色の花や葉の色形からするとミツバコマツナギかと思う。
 海岸植物。 




 辺戸岬の波




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Posted by 積雲 at 23:30│Comments(0)風景波・波濤
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