2020年01月29日
コスモスの花畑~名護市羽地
大宜味村で「十六日祭」(じゅうろくにちい)行事
を終えての帰り、そろそろコスモスの花の頃かと名
護市字川上の羽地ターブックアーに寄った。
大宜味村の喜如嘉は、十六日祭を他の地域と異な
り旧歴1月16日ではなく、毎年1月の定まった日曜
日に行う。今年は1月19日(第3日曜)だった。
「十六日祭」は、後生(ぐそう。あの世)の正月あるい
は墓正月ともいう。墓参りし御馳走、花、酒、卸茶湯
を供え線香を焚き、あの世の正月を祝う旧暦1月16
日の祖霊供養の行事。
約3万坪という一帯の水田をコスモスの花がほぼ
満開に咲き誇り埋めていた。
花見客も40~50名ほどはいただろうか。
那覇から写真を撮りに来たという方が、琉球新報
に掲載された記事を見て来たという。
新聞記事を見落としてしまったかと思っていたが、
沖縄タイムスにはこの日の2日後に掲載された。
羽地の米は二期作。6月と10月に収穫する。
二期目の稲刈りの後、11月頃にコスモスの種を蒔
くという。
そして、翌年に花を咲かせ1月中旬から下旬にかけ
満開となる。
ほとんどの見物客がスマホを持ち花を撮っている。
しゃがむ。背伸びする。腕を高く伸す。股を広
げたりとそれぞれ思いおもいのポーズ。
コスモスの花の彼方に黒っぽい服の並んだ人群。
写真仲間で撮影に訪れたようだった。
2カ所に撮影用のピンクのベンチが設置されていた。
去年はなかった(?)ように思う。
家族連れに人気があった。
どの両親も子どもたちの撮影を快諾してくれる。
この羽地というかヤンバルのというか初春の風物詩
は、一人の孫を思う優しい祖父のちょっとした思いつ
きが発端のようだ。
「2010年頃、農家の男性が孫を喜ばせようと水田
にコスモスの種をまいたのがきっかけとなり、羽地
の風物詩となった」(2020、1,21「沖縄タイムス」)
なお、川上地区には、ここ以外にもコスモス畑が幾つ
かある。
突然飛び跳ね高くスキップすると花畑の空の小鳥に
なった。
花の中を走る細い水路を川の流れに見立てる。
川沿いのコスモスの咲く広い野辺をイメージし構図
をつくる。
カーブ付近にある一本の赤い花が目を引いた。
その花のあるカーブ付近をアップで切り取る。
川の流れがなんとかS字になるように縦構図
を試みる。
黄色い花はまったく無い。種を蒔いていない。黄色
い花は見栄えがしないという。去年、農家の方から
聞いた。
黄色は葉茎の緑色と色相がとなりどおし。綠色と混
濁し黄やピンクと比べ映えないのだろう。
水の溜り場を画面に組み込むと絵が作りやすい。
華やかな多くの仲間から少し離れ一輪だけ。
まだ小さな子どもの花。
風はあまり無い日だった。手前の花をアップで撮
っていると、ほんの少しの間だけ風が吹き花びらが
めくるように揺れた。
青空に浮かぶコスモスの花を見上げるアングル
で撮りたかったが、あいにく空は灰色。
よくみるとミツバチがいた。
濃いピンクの花の上で目立たず最初は気づかなか
った。
一眼レフで撮っている年配の男性がいた。
撮っている姿を後から撮影してよろしいですか尋
ねると了解してくれた。
水田を満たす水は羽地ダムから流れ落ちてくる
羽地大川の水。パイプでその水を田へ引く。
「はねじコスモスフェスティバル2020」が終わると
コスモスは緑肥として田にすき込まれる。
なお、同フェスティバルは去る1月25日・26日に開
催された。
そろそろ、トラクターでコスモスをすき込む風景が見
られる(下記を参照)。
〔参照〕 「 https://yoshmotm.ti-da.net 」
2017年2月15日付け
「羽地ターブックワー 羽地田のすき込み」
撮り終えて車に戻る途中に見かけた。
こんなふうに一輪咲いていると気になる。
撮らずにはいられない。
最後に。
コスモスは俳句で秋の季語。
ところで、『南島俳句歳時記』にコスモスやひまわりの花
は季語に掲載されていない。どうしてだろうか。
〔補追〕
すき込まれたコスモス。2020年2月4日撮影。