2020年03月12日
カンナの花

老いた者にも時間は十分ある。自然の中
の光や影や色合い、まわりの人々の人と
なりや自分自身の心の移り変わりーーー
その細部に気づくだけの時間は、たっぷり
と残されている。
(メアリー・C・モリソン)
『人は老いるにつれて、何を手に入れるのか』(香川
じゅんこ 訳。ディスカヴァー21)から引用。
小雨がときどき落ちる漢那ダムの公園で見つけた
カンナの朱い花。盛花の時期はもう過ぎている。
数年前にここの花壇でカンナの花を撮ったことを思
い出した。あのとき撮った写真はどこへ行ったのか
もう分らない。
今はあの頃と花を見る心が変った。誰もいない雨の
公園ですくっと茎をたて濡れて咲いている朱い花。
肖像のように撮りたい。
雨粒が花ビラの先に垂れた形のいい花を選ぶ。
茎の高さは2メートル弱ほど。傘を捨て背伸びする
ようにして背景が暗いアングルに花を置いて撮った。
胸深く朽ちよカンナを供花となし
(三橋鷹女/たかじょ)
Posted by 積雲 at 12:00│Comments(0)
│草・木・花