2023年06月04日
フクギの花~雌花と雄花
フクギ(福木)の開花期は5~6月。
台風で花が散らない前に撮りたい思い、
台風で花が散らない前に撮りたい思い、
以前フクギを撮りに通った場所へ行った。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230530-MMs014_pZ5.JPG)
雌花。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/DSC_0476sk2k_Hqn.JPG)
5~6月の花の時期、このように
地面に敷き詰める季節の風情を
感じさせ、俳句などに詠まれる
のは雄花。
フクギが雌雄異株と知った頃、
フクギの木の下に散った無数の花
(雄花)を雌花と思い込んでいた。
そして、いつか雄花も撮りたいと、
探したこともあった。無知だった。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs005_u1N.JPG)
フクギの花弁(花びら)は5枚。
雌花はその小さな花びらが一枚
づつ散る。
花の直径は1・5センチほど。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230530-MMs016_QSd.JPG)
花びらが散ったあとに残った緑色
のものは子房。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs086_dwt.JPG)
6月上旬。
夏から秋(8~9月)にかけて黄色
く熟した実になる。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs022_qjA.JPG)
散った雌花の花びら。
雌花は花びらだけが散るという
ことを知らないと気がつかない
雌花。
5~6月の花の時期、このように
地面に敷き詰める季節の風情を
感じさせ、俳句などに詠まれる
のは雄花。
フクギが雌雄異株と知った頃、
フクギの木の下に散った無数の花
(雄花)を雌花と思い込んでいた。
そして、いつか雄花も撮りたいと、
探したこともあった。無知だった。
フクギの花弁(花びら)は5枚。
雌花はその小さな花びらが一枚
づつ散る。
花の直径は1・5センチほど。
花びらが散ったあとに残った緑色
のものは子房。
6月上旬。
夏から秋(8~9月)にかけて黄色
く熟した実になる。
散った雌花の花びら。
雌花は花びらだけが散るという
ことを知らないと気がつかない
かも・・・。
知っていても、白っぽい花びらは
分りにくい。
散った花びらをたよりに雌の木を
探し、葉陰を覗けば雌花が見つか
る。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs062_G3u.JPG)
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs082_cNR.JPG)
しかし、木の周りが清掃されてい
ることが多い。
また、花びらが風で吹き飛ばされ
ていたり雨に流されていたりして
いる場合もある。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/1190511%5EMM529sk2k_u9D.JPG)
かって8~9月頃に黄色い実がつ
いていた、あるいはまわりに実が
落ちていた木を思いだせば、
雌花を見つけるのに時間を省け
る。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230530-MMs011s_EGT.JPG)
歩道に散ったフクギの花。
歩道の手前と後方が雄花(枯れて
褐色に変色したものや落ちたばか
りの白っぽい薄きみどり色)
中間が雌花の散った花びら。
そのすぐ端のフクギの木の枝を見
あげると葉の間から雌花が見えた。
フクギの花は小さいので、枝に近
寄って花の中を見ないと雌花か雄
花かは分かりぬくく、どれも同じ花
に見える。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/190511-MMDSC_9541_7HR.JPG)
雄花。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/190511-MMDSC_9539_Zh8.JPG)
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/190511-MMDSC_9530_7Js.JPG)
吸密に訪れたアカタテハ(翅形か
ら察すると雄だろうか)。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/190511-MMDSC_9488_2Ve.JPG)
一つの木に雄花は無数に咲く。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs058_0J2.JPG)
雄花が散ったあとの枝。
雄花はカンヒザクラや椿のように
花全体が落ちる。
![フクギの花~雌花と雄花 フクギの花~雌花と雄花](//img01.ti-da.net/usr/s/e/k/sekiun2019/230529-MMs061_pED.JPG)
夏ぐれは福木の路地にはじまりぬ
(前田貴美子)
【余談】
フクギはオトギリソウ科かそれとも
フクギ科か?
どれが正しいのだろうか。
多くの書籍などではオトギリソウ科
になっている(沖縄県のHPでも)。
ウィキペディアにはフクギ科と記さ
れている。
『ネィチャーガイド 琉球の樹木』
(大川智史・林正将之 著、文一
総合出版、016年)も、フクギ科と
している。
なお、国の資料ではオトギリソウ科
となっているという(沖縄県県農林
水産部森林資源研究センター)。
【補追】 2023/06/05
科名について、コメント欄へしばくさ
という方から詳しいご教示をいただ
きました。(→参照コメント欄)
かすみのようなもやもやが晴れて
すっきりしとても嬉しかった。
知っていても、白っぽい花びらは
分りにくい。
散った花びらをたよりに雌の木を
探し、葉陰を覗けば雌花が見つか
る。
しかし、木の周りが清掃されてい
ることが多い。
また、花びらが風で吹き飛ばされ
ていたり雨に流されていたりして
いる場合もある。
かって8~9月頃に黄色い実がつ
いていた、あるいはまわりに実が
落ちていた木を思いだせば、
雌花を見つけるのに時間を省け
る。
歩道に散ったフクギの花。
歩道の手前と後方が雄花(枯れて
褐色に変色したものや落ちたばか
りの白っぽい薄きみどり色)
中間が雌花の散った花びら。
そのすぐ端のフクギの木の枝を見
あげると葉の間から雌花が見えた。
フクギの花は小さいので、枝に近
寄って花の中を見ないと雌花か雄
花かは分かりぬくく、どれも同じ花
に見える。
雄花。
吸密に訪れたアカタテハ(翅形か
ら察すると雄だろうか)。
一つの木に雄花は無数に咲く。
雄花が散ったあとの枝。
雄花はカンヒザクラや椿のように
花全体が落ちる。
夏ぐれは福木の路地にはじまりぬ
(前田貴美子)
【余談】
フクギはオトギリソウ科かそれとも
フクギ科か?
どれが正しいのだろうか。
多くの書籍などではオトギリソウ科
になっている(沖縄県のHPでも)。
ウィキペディアにはフクギ科と記さ
れている。
『ネィチャーガイド 琉球の樹木』
(大川智史・林正将之 著、文一
総合出版、016年)も、フクギ科と
している。
なお、国の資料ではオトギリソウ科
となっているという(沖縄県県農林
水産部森林資源研究センター)。
【補追】 2023/06/05
科名について、コメント欄へしばくさ
という方から詳しいご教示をいただ
きました。(→参照コメント欄)
かすみのようなもやもやが晴れて
すっきりしとても嬉しかった。
Posted by 積雲 at 12:18│Comments(2)
│草・木・花
この記事へのコメント
こんにちは
フクギは現在の最新の分類体系(APG体系)では「フクギ科」です。
ただ、APG体系は最先端の学術分野では主流なんですが、一般人からすると、一見よく似ていてもまったく別の科だったり、逆に似ても似つかない外見のものが同じ科だったりして、直感的に理解しづらいし馴染みにくいのです。
そのため、一般向けの本では昔から使われている新エングラー体系やAPGの前に主流だったクロンキスト体系で分類されることも多く、公的機関の資料などもそちらに基づいて書かれていることが多いと思います。その場合は「オトギリソウ科のフクギ亜科」になります。
一般向けの本や図鑑でも、「APG植物図鑑」とか「APG分類体系IV(ローマ数字が添えてあるのは更新を重ねて今も変化中だから)に準拠」となっているものなら、フクギはフクギ科で載っているはずです。
フクギは現在の最新の分類体系(APG体系)では「フクギ科」です。
ただ、APG体系は最先端の学術分野では主流なんですが、一般人からすると、一見よく似ていてもまったく別の科だったり、逆に似ても似つかない外見のものが同じ科だったりして、直感的に理解しづらいし馴染みにくいのです。
そのため、一般向けの本では昔から使われている新エングラー体系やAPGの前に主流だったクロンキスト体系で分類されることも多く、公的機関の資料などもそちらに基づいて書かれていることが多いと思います。その場合は「オトギリソウ科のフクギ亜科」になります。
一般向けの本や図鑑でも、「APG植物図鑑」とか「APG分類体系IV(ローマ数字が添えてあるのは更新を重ねて今も変化中だから)に準拠」となっているものなら、フクギはフクギ科で載っているはずです。
Posted by しばくさ at 2023年06月05日 04:31
ご教示ありがとうございます。とても嬉しいです。
書店や図書館で書棚の目につく本を開けて確認し
たりしていました。
これですっきりしました。
書店や図書館で書棚の目につく本を開けて確認し
たりしていました。
これですっきりしました。
Posted by 積雲
at 2023年06月05日 12:14
![積雲 積雲](http://blog.ti-da.net/img/usr_write.gif)